辻仁成「ピアニシモ・ピアニシモ」part1

ピアニシモ・ピアニシモ

今日2件目更新。

会社からまっすぐ家に帰るのが
なんか気が乗らなかったので図書館へ行き、
3章途中まで読みかけだった、
辻仁成「ピアニシモ・ピアニシモ」を読む。
で、一気に読んでしまった。

辻仁成の18年前のデビュー作「ピアニシモ」と
同じような設定で主人公もトオルとヒカリのまま、
続編というか、いま書いてみたらこうなりました、という感じ。



「ピアニシモ」が好きで好きで…
正直ストーリーは覚えてないんですが、
というかほとんどストーリー無いような作品、
という印象が残っているんですが、
少年から青年時代の狂気と不安と残虐性と純粋性を
トオルとヒカリという対照的な存在を介して
過剰な勢いで書き切っている、
すげーーー!わかっている作家だ、という感想が記憶にあります。



そのあと辻仁成の本は何冊か読んだんですが、
好きな作品は主人公の気持ちが閉鎖的で内向的な作品。
「ピアニシモ」、「海峡の光」とか。
嫌いな作品は「冷静と情熱のあいだ」をはじめとする恋愛小説。
なんか辻仁成の恋愛小説はピンとこない。
恋愛小説書かなければ良いのにー、と思うくらい。



で、今回の「ピアニシモ・ピアニシモ」正直の感想は、
「もうジンセイはなにを書いてるんだよ!!(笑&涙)」って感じ。

(長くなってきたので次に回します)