浅川芳裕著「日本は世界5位の農業大国-大嘘だらけの食料自給率」



この一年間読んだ本の中で一番おもしろかったのは・・・自分でも意外に思ったんだけどこの本。


浅川芳裕著「日本は世界5位の農業大国-大嘘だらけの食料自給率


この本を要約すると下の感じかな。


日本の農業は実は相当すごい!
農業をもっとビジネス的にしていこう!
農業とその背後に取り巻く環境、具体的には「農協」、「農水省」そして「選挙票」の部分をなんとかしろ。
海外のしたたかな農業ビジネスノウハウ、世界的な農業モデル、そして農業という産業に対する正確で客観的な情報を勉強しよう。


それまでは兼業農家である実家のことや実生活で感じられる農業という産業に対する感覚と
マスコミなどで言われている世間一般の常識とになんか違和感があるなぁ、と漠然とは感じていたんですがこの本を読んでようやくわかった。
いや、ホントに写真に写ってる本の装丁の文章は嘘じゃなかった。


この本に書かれている内容は農業に限らずすべての産業に関係する、
むしろIT業界や製造業界の効率化や大量生産を重視される人がそれぞれの業界に対してシンクロするところをたくさん見出せるはずだ。



まだ発売して1ヶ月くらいだけど、いまamazon見たらやっぱり相当売れているね。
この本すげぇおもしろいもん。


正直この本読んだきっかけは、休職中で仕事を探すことに悩んでいた中で兼業農家の実家を継ぐ、ということはどれほど実現性があるのだろうか?ということに真剣に考えてみようと意識したためだった。
で2月の新書大賞2010の発表に乗じて新書を大量に購入したうちの1冊がこれだった。


そしてこの本をきっかけにいろいろ情報を見てまわることで農業、林業、漁業という第一次産業の置かれている状況に対する認識が一変した。
いや、ホント良い方向で第一次産業に対する認識が変わりました。農業おそるべし。