メメント・モリ part2

子どものころ自分は15歳までに死ぬものだとなぜか無意識に信じていた。
15歳を過ぎてからは30歳には死んでいるだろう、とそれまたなぜか無意識に信じていた。


なぜか子どもってそういうふうに思い込むことがあるよね、と思う。


そしていつのまにか、4月にはその30歳になる。
ここ半年は30歳までに遣り残したことが無いようにと漠然と意識の隅において生活していた。


と、まぁそんなことを心掛けていたところで肝心の
はて30歳までにどうやって死ぬんだろう?ということに関しては無計画で
歳相応に体はくたびれてきてはいるが、あいかわらず至って健康なようだ。


そんなことを思っていた矢先、知人の訃報が届いた。
僕よりずっと若い彼は遣り残したことが無く逝けたのだろうか。


心がザワザワと震える。
本当に死ぬはずだったのは自分だったのではないか、と思ってしまう。
イカンなぁ、心が弱くなっているなぁ。


死を想い、死を畏れる。


がんばるよ。