「手塚治虫のブッダ」観てきた



川崎のチネチッタで「手塚治虫ブッダ」観てきた。


公式HP
http://wwws.warnerbros.co.jp/buddha/


21時50分からのレイトショーで観客は30人くらい。意外と思っていたより観客が多いね。


で、感想は手塚治虫好きの自分にとっても苦痛だなーというのが正直なところ。


無理やり2時間に詰め込んだ感が強く、テレビシリーズでじっくりと映像化して欲しかった。
残念な出来だったもしドラのアニメを作るんだったら、こっちをNHKでやってくれたらいいのにー。


手塚作品の映画に良作無し、というジンクスを今回も破ることはできなかった、残念。
個人的にメトロポリスは途中まで好きなんですが…というか手塚作品はテーマと人物の背景が深すぎて2時間の映画におさめることが向いてないように思う。


しかもこれ実は3部作を予定しているっていくらなんでも無理があるだろう。宣伝でも作中でも何も説明が無いし。


あと、映画なのに作画も崩れるところが多々あって違和感が強かった。
あえて崩した演出してるのかな…この作品に関してはかっちりした作画のほうが合いそうなんだけどなぁ。



と、ここまで批判を愚痴ったので逆に作品のいいところを書いておく。


堺雅人(チャプラ)が良かった。最初違和感があったけどそれ以上にチャプラというキャラの魅力を演じきっていてすごい良かった。


吉岡秀隆(シッダールタ)も良かった。「雲の向こう、約束の場所」のヒロキと同様にシッダールタの喪失感を演出していて良かった。
最初は棒読みな感じはあるけどあの唯一無比の声質は鳥肌モノだわ。


あとキャラクターのデザインが手塚治虫というよりもエウレカっぽくてかわいくてセクシーだった。