「ノルウェイの森」感想

観たのは2週間くらい前になってしまうんですがなかなか感想がまとまらなくて書けなくて、というかこの映画を見たせいで気持ちがダウンしてしまったのが大きいのですが…
おもしろいとかそういうのは関係なく心がやられてしまった。


原作を学生時代に読んだはずなんですがすっかり忘れてしまった状態で映画を観た。
こんな話だったかなぁ?主人公のワタナベってこんなイメージだったかな?という印象はあったんですが、
村上春樹的言い回しとか空気感とかそういうものが映像の中に表現されていてとても美しかった。
なんでも3時間半の完全版があるらしいのでそれを観なければ最終的な感想はわからないなぁ、とは思いつつ…


それ以前から個人的に日本映画は日本小説を原作にするのが最適な映画を作れるのではないか?と感じていたんですがノルウェイの森を観て再度その認識が強まった。しかしそれで出来上がった映画を観て自分が感じた感想は…日本の小説とは、そして映画とは心がえぐられるものなんだなぁ、と改めて思った。


なんかね、学生時代の一時期にがんばって観たフランス映画のような哀愁と悲哀と男の浪漫を感じさせられて、心がむき出しにさせられたような感覚を受けた。


あんまり他人にはオススメできませんが…村上春樹を読んだことがある人なら「ノルウェイの森」は観ておくべきだと思う。正直そうとうな苦痛だとは思うけれど、必ずなにか感じるところがあるはずだ。