東浩紀著「クォンタム・ファミリーズ」読んだ、感想

東浩紀著「クォンタム・ファミリーズ」を読んだ。


東浩紀氏がどんな小説を書くのだろうかと興味を持って読んでみた。


なんといっても設定がすばらしい!なんておもしろい設定なんだ!と、冒頭と第一部、第二部まで読んだときにこれは最後まで読まないといかん、と衝撃を受けました。


SFというか並行世界と量子コンピュータ、ネットワーク網、多重人格を結び付ける設定。

MATRIXで仮想世界、インセプションで夢の世界、クォンタム・ファミリーズでは並行世界が描かれたと思う。


登場人物の魂が様々な肉体を共有しながら2008年と未来を往復し、ストーリーが1つの収束に向かって螺旋状に進んでいく。
いつの時代なのか、誰の魂なのか、誰の肉体なのか、誰が主観なのか、というのを何度も前に戻って確かめながら読まなければならない複雑さに読み進める苦労がありました。


正直、登場人物の名前がアレじゃなかったら最後まで読めなかったかもね・・・