PSPでタクティクスオウガがリメイク


スーパーファミコンのなかで最高のゲームを1本だけ選ばなければならないとしたら間違いなく「タクティクスオウガ」だ。


当時の時点でもうすでにすべてのゲームのパターンは出尽くしてしまったのではないか?もうこれ以上のゲームの進化はありえないのではないか?というゲーム業界の閉塞感を「タクティクスオウガ」はまったく斬新なゲームシステムで打ち破ってくれた。


今となっては当たり前のゲームシステムのように見えるかも知れないけど、はじめてゲーム画面を見たときはこんな方法があったのか!シミュレーションゲームの新しい発明だ、と衝撃を受けました。
それまでの「縦」と「横」の平面なマップから「高さ」を加えた地形マップと戦略、それを斜めから見る視点、画面が切り替わらずキャラクターがマップ上で動作をアニメーションするという演出手法。そのどれもがまったく新しいゲーム手法の発明でした。


ストーリーもめちゃくちゃ練りこまれていて単純な善悪ではなく帝国主義、民族問題を盛り込んだ複雑な世界に仕立てあげられている。そしてそれに翻弄される主人公。
ロウ、カオス、ニュートラルと自分の行動でそのあとのストーリーが変化するマルチストーリーの巧妙さ。攻略本見ながらいろんなルートをクリアしたわ。


この「タクティクスオウガ」はシミュレーションゲームに限らず後の様々なゲーム作品に多大な影響を与えているということを感じます。



前作の「伝説のオウガバトル」で魅せた独特のゲーム世界の雰囲気、音楽、キャラクターをそのまま引き継いでいるのにゲームシステムを一新させたということも「伝説のオウガバトル」のゲームシステムも好きだった自分にとっては衝撃的でした。
しかし結局この「タクティクスオウガ」を作ったクエストはそのあとスクウェアに買収されてしまったんだよなぁ…クエストの会社のままで予定されていたオウガバトルサーガを作り続けていたらどんなゲームが生まれたんだろう?ということを今でも想像してしまいます。
その後のクエストの人々はファイナルファンタジータクティクスファイナルファンタジーシリーズをはじめ、現在までスクウェアエニックスの中でゲームを作り続けているので結果的に買収されてよかったのかも知れない、と今となっては思いますが…
いまでもオウガバトルサーガの新作は待ち続けています。



で、長々と語ってきたその「タクティクスオウガ」がPSPでリメイク決定。


松野泰巳新作PSP「タクティクス・オウガ運命の輪」を電撃発表!!! :オレ的ゲーム速報@刃
http://jin115.com/archives/51692255.html


これは期待せざるをえない。「タクティクスオウガ」のためだけにPSP買っても良いくらい。
こないだ発売されたDSの「ファイアーエムブレム」といい最近魅力的なリメイクが多くてつい買ってしまいそうで怖いです。