携帯電話「ガラパゴス化」の本当の理由

JB Press:携帯電話「ガラパゴス化」の本当の理由-SIMロック禁止より「電波開国」を
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3184


日本の携帯電話業界の問題点と言われている「ガラパゴス携帯」、「SIMロック」、「周波数帯域」に関してこの記事がすごいわかりやすかったので貼り付け。


記事の最後には電波開国をすべき、とのこと。



個人的に黎明期の携帯電話産業に鎖国的な環境を整備したことに対しては、国内のメーカーやサービスを充実させるためには仕方の無いことだと思っているし、実際にその施策の内容は間違っていなかったと思っている。


問題点はその後の世界的な携帯電話業界の流れに対し、従来の環境と施策からの変更ができなかったことにある。
この辺はヨーロッパ特有の戦略のうまさ、欧州規格を世界規格にすげ替えるという戦略のずるさにやられてしまった。その結果、日本にとって良かれと思って採用してきた施策がことごとく裏目に出てしまった。


本来であればHD-DVDとかBlu-Rayの際に東芝Sonyが記録媒体の標準規格を獲得することを狙ったように、Docomoも携帯電話の標準規格の獲得を狙わなければならなかった。
ところが海外マーケットを経験してきた東芝Sonyとは違い、半国営企業NTT Docomoにはそんな熱意や行動や結果を期待することは到底無理だったのかもしれない。
だったら素直に欧州規格に準拠…とならないのは既得権益を守るため?


その結果、現在では携帯電話業界の本流が日本から離れてしまい、このままでは日本メーカーは同じ土俵にも立てないまま消耗し消えてしまうだけだ。
日本メーカーで生き残れるところがあるのか、今となっては無さそうな気もするけどまだ体力と技術の余裕があるうちに火中に飛び込むべきだ…しかしそんなデメリットを背負う気概を持った日本企業が残っているのかしら?


電波だけではなくハードもソフトも開国というか無理にでも同じ土俵に立たないと話しにならないと思うんだよなぁ…
もう日本メーカーは追いかける立場だと自覚したほうが良い。



※むかし聞いた話だけど、日本は賄賂を渡さないから世界の各地で影響力を与えられない。
それが新興企業に出し抜かれている最大の敗因だ、と聞いたことがある。
ストレートな賄賂じゃない形式もあるとかないとか・・・詳しいことはわからないけどそれが世界の常識なのか…と驚きました。
いつかそういうこともちゃんと書きまとめたいなぁ…というか書けるほどの情報がないけど。