想像力

寝るとき、布団の中に入り静かに眠りに落ちるのを待っているときに
外から聞こえる音の元を想像するとおもしろいというかこわい。


草むらや木々が重なり合う音、落葉群が庭を縦横無尽に駆け抜ける音、遠くで響く自動車や踏切の響き、中空で風の群れが形作られ渦まく様子、人や動物がそこに潜んでいるような存在感・・・


なにも意味も無くただそこに存在するだけの自然の事象が、受け手の想像力によって意味が付けられ世界が形成される。世界が増大する。


しかもその想像力はそのときの体調や抱えている環境により一期一会に変化する。


いやはやまさに、想像力はおもしろく、また、おそろしい。